一戸建ては外観からこだわりたい!デザインと機能性の両立がポイント

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一戸建ての外観は、外壁の素材や色、窓の種類や形など様々な要素によってイメージが決まります。一戸建ての家には、今後何十年も住むことになります。建材選びや色の選定などを不動産業者任せにしてしまうと、建てた後にイメージが違う、メンテナンス費用がかさむなど思わぬトラブルに発展する可能性もあります。この記事では、後悔しない家の外観を決めるためのポイントについて分かりやすくお伝えします。

外観のデザインは一戸建ての印象を左右する

外観のデザインは一戸建ての印象を左右する大切なポイントです。一戸建て住宅を建てる際に見落としがちな点と、一戸建ての外観の建材選びに大切な点についてお伝えします。

外観は一戸建ての「顔」

家を建てたり、選んだりする際は、間取りをどうするかだったり、内装はどんな色で統一して、どんな素材を使うべきかを考えたりと、家の内側に意識が向きがちです。しかし、帰宅時に最初に目に入るのは家の外観です。長く住むためにも飽きのこない外観を選ぶことが大切です。

デザインと機能性の両方が大切

近年は、「汚れが付きにくい」「耐久性が高い」などの機能性素材が多く使われています。一戸建ての外壁や窓などにはデザイン性と機能性を兼ね備えた建材を選ぶことが大切です。

外観のポイント1「外壁」

一戸建ての外壁を決めるためには、様々なポイントについて注意する必要があります。ここからは数多くの種類がある外壁材についての説明と、外壁の色と素材についてのそれぞれの特徴について解説していきます。

外壁は家全体の印象を決める

一戸建てを建てた後は、一般的には何十年にも渡ってその家に住み続けます。一戸建ての外観について万が一気に入らなかった場合、ずっと違和感を抱えて生活することになります。

外壁は、面積が大きいため、家全体のイメージを決定づける最も重要な要素といえます。

外壁材の種類

一戸建ての外壁材は、窯業サイディング、金属サイディング、漆喰、モルタル、タイル貼りといった種類があります。

窯業サイディングは窯で素材を熱し成形する外壁材で、レンガ調、タイル調、石積み調など、デザインのバリエーションが豊富な点が特徴です。新築一戸建て住宅の外壁の7割以上のシェアを占めています。

金属サイディングは、塗装仕上げが済んでいるため、施工が簡易な点と、防火性が高い点が特徴です。また金属が基材であるため、窯業サイディングに比べると丈夫でメンテナンスの期間が長くなるメリットがあります。ただし金属を使用するため、窯業サイディングより価格は高くなります。

漆喰、モルタルは現場で職人の手によって壁に塗っていく手法であり、サイディングには出せない独特の風合いが魅力です。現場作業で塗り固めていくため、乾燥のための養生期間が必要で天候にも左右されます。そのためサイディングに比べて施工日数がかかるのがデメリットです。

タイル貼りは、粘土や陶土などを砕いて成型して焼き固めた外壁材を貼る工法です。タイルは、吸水率が低く、色あせも起きにくい点が特徴です。耐久性が高い一方で、施工費が高くなるのがデメリットです。

外壁の色と素材

外壁はどんな色を選ぶべきでしょうか。それぞれの特徴について確認していきましょう。

・白、ベージュ

白、ベージュは、どんなデザインにも合うため人気の色です。白い外壁は光を反射するので家の周りが明るくなります。汚れが目立ちやすいのが難点です。

・黒

黒は、落ち着いた雰囲気で、モダンや和風の外観に合う色です。光を吸収するため外壁が熱くなりやすい点がデメリットです。

・黄、ピンクなど

黄、ピンクは、新築時にはきれいでも、時間が経つと色の劣化が目立つ場合があります。目立つ色であるため、周辺の環境や近隣住宅との兼ね合いを考慮する必要があります。

外観のポイント2「窓」

外観の大きなイメージは外壁材の色と素材で決まりますが、窓の配置、種類、形によっても印象が大きく変わってきます。ここからは窓の配置、種類、形が外観に与える影響についてお伝えします。

窓の配置

窓は、外観だけでなく室内の日当たりや風通しの良さを左右します。窓の配置を考える際は、日差しが入りやすい、外からの視線を遮れるかなど、窓の向きも確認することが大切です。

窓の種類

窓の種類は大きく分けて、縦すべり窓、横すべり窓、引き違い窓、FIX窓があります。縦すべり窓は、窓枠の上下にレールが設置されていて、一枚の窓が外に滑り出す形で開くタイプの窓です。開口率が高く、最も風を取り込むことができる窓ですが、風と共に雨が家の中に吹き込むデメリットがあります。横すべり窓は、窓枠の左右にレールがあり下から上方向に向かって開くタイプの窓です。窓を開ける角度を調整できるので、水回りの部屋にしばしば採用されています。開いた際に窓の部分が上側にあるため、多少の雨なら家に入らない利点があります。引き違い窓は、日本で最も一般的な窓で、2つのサッシを左右に動かして開閉するタイプの窓です。人が出入りできる大きな窓や、強い風の際に開き肩を調整できるメリットがあります。デメリットとしては、気密性が低いことと、見栄えがしない点が挙げられます。FIX窓は、別名はめ殺し窓とも呼ばれていて、開く機能がなく固定された窓です。FIX窓の目的は採光と外の景色を見られる点です。様々なデザインにすることができて気密性も高い窓ですが、掃除の手間やプライバシーの確保の難しさなどが難点です。

窓の形

窓の形は、室内からの配置だけでなく、外から見たデザインのバランスを確認することが大切です。形やサイズを合わせてバランスを整える必要があります。不動産業者や設計士とも相談して、自分のイメージに合った窓の形を選びましょう。

後悔しない外観選びのコツ

ここまで外壁材の種類や特徴、窓のタイプやメリット・デメリットについてお伝えしてきました。それらの内容を踏まえた上で、ここからは、一戸建ての外観を決める際に後悔しないコツについて解説していきます。

周囲との調和を考える

外観を検討する際にまず考慮するべき点は、周囲との調和が取れているかどうかです。住宅街は街全体で調和が取れています。いくら自分が好きな色であっても、周囲の家と全く違う色の家がポツンと建っている場合、周りはもちろん自分自身も違和感を覚えてしまうものです。目立ちすぎる色は、周囲の家との調和を乱すので避けたほうが良いでしょう。

機能性を考える

一戸建ては長年住み続ける大切な家であり、快適な生活を続けるには機能性がなくてはいけません。一戸建ては建てて終わりではなく、長期的なメンテナンスが欠かせないという意識を持ちましょう。外壁は、建物自体を長持ちさせるために重要な役割があります。カビやコケが生えにくい、ひび割れしにくいなどの機能性も重視して、慎重に外壁材を選びましょう。

一戸建ての外観選びに関する知識をつけて、見た目も良く機能的な家を建てよう

一戸建てを建てる際、まず意識するのが建築費用やローンが通るかなどお金の問題が中心となります。また家について考える際も、部屋数や配置などの間取りについて考えるケースが多く、外観選びについてはそれほど意識せずに業者任せにしている人も多いです。しかし外観はこれから長年住み続ける「自分の家」のイメージを決定づける重要な要素であり、またメンテナンス費用など購入後の支出にも関わってくる大切なポイントです。

今回は一戸建ての外観にとって重要となる外壁材と窓、色について種類と特徴について解説しました。いずれの素材も外観の美しさだけでなく、建築後の生活の快適さ、維持費を決定するため慎重に選ぶ必要があります。今回ご紹介した内容を活用して、美しく快適な一戸建てを建てられることを祈っています。

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