「モデルハウスが販売されているとき購入前に知っておきたいポイントとは?」

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多くの人が憧れるマイホーム購入。家族が幸せに暮らすための住まいは、じっくり選びたいと考え、まずは実物を見にモデルハウスを訪れる人も多いのではないでしょうか。

ハウスメーカーが主催するモデルハウスの見学会には、夫婦や子ども達といった家族連れが賑わっていることが多いです。モデルハウスを見学すると一層マイホームへの思いが強くなるものですよね。

そんなモデルハウスですが、「モデルハウスを譲ります」と販売されることもあります。

そこで、モデルハウスとして販売されている住宅の購入について、メリットやデメリット、注意点などを交えて総合的に解説していきたいと思います。

1、そもそもモデルハウスとはどんなものなの?

住宅を作っていくうえで、「どんな間取り?」「設備はどんなものにする?」「扉の形はこんな感じ」などさまざまなことについて決めていかなければなりません。

まずはパンフレット、イメージ写真、設計図面や間取り図面を見ながら打ち合わせすることになりますよね。でも、図面上では何となくイメージしづらいものです。そこで住宅購入者が「こんな感じで暮らせる」という感触を体験できるように建てられた実物大のモデルが「モデルハウス」です。

モデルハウスは、単に「住まいのイメージ」を体験できるだけでなく、建設するハウスメーカーについても比較できます。ハウスメーカーによって、さまざまな特徴があるので、比べながらしっかりとチェックしていくことができます。

見学していくなかで担当者に直接質問もできますから、具体的にマイホームへの購入意欲が沸いてくる場所と言えるでしょう。

2、モデルハウスには2パターンある

ひとくちにモデルハウスと言いますが、一般的に2パターンあります。

(1)住宅展示場にあるモデルハウス

住宅展示場は言葉通り、戸建住宅が展示されている場所のことです。ある程度広い敷地内にいくつかのハウスメーカーのモデルハウスが立ち並んでいます。複数のメーカーのモデルハウスの比較ができるのが魅力です。ハウジングセンターや住宅公園という別名もあります。

家族連れをターゲットにしているため、土日祝日など子ども受けがいいイベントが開催されていることが多いです。そのため、住宅展示場は「楽しそう」というイメージが強いかもしれませんね。

(2)分譲地にあるモデルハウス

分譲地内の一画に「モデルハウス」として建築され、そして公開されます。建売住宅と似たような部分がありますが、モデルハウスの場合一定期間一般客に公開されるため、多くの見学者が来場します。

また、分譲地内に建てられているモデルハウスは、期間が過ぎると売却できるように、住宅展示場に建てられているモデルハウスよりは身近に感じられる一般的な広さのものが主流です。そのため、多くの人に受け入れられやすい間取りであることが多いです。ハウスメーカーによっては、宿泊体験もできることがあります。

3、モデルハウス販売されている住宅購入のメリットとは

それでは、モデルハウスとして販売されている住宅を購入するメリットについて考えてみましょう。

(1)メリット1:豪華設備が付属品としてついてくる

モデルハウスは、見学者に「こんな家は憧れる」と思わせることが主目的。見た人が惚れ惚れするように豪華に作っているものです。最先端のキッチン、バスルーム、トイレなど設備はとても豪華です。

ハウスメーカーによって付属するものは異なりますが、エアコン、ソファやダイニングセット、カーペット、椅子、テーブル、カーテンなどのインテリアなどが購入時にそのまま譲り受けられることが多いです。

新しいマイホームを購入したときには「新しい家具を揃えたい」と思うものですが、自分ですべて揃えるとなると時間も手間もかかりますし、何より費用がかかります。そこで、これだけのインテリアが付属されているとかなりお得ですし、買いに行く手間も省けて楽ですよね。

それに、インテリアコーディネーターがその家に合ったものを考えているインテリアなのでセンスは抜群です。

(2)メリット2:とても安い

間取りや設備、インテリアどれを取ってもとても豪華。それなのに、「モデルハウスだったから」ということでお得に安く購入できるのです。豪華なものをお得に買いたい人にはモデルハウス購入も視野に入れてみてもいいかもしれませんね。

(3)メリット3:イメージが掴みやすい

注文住宅などでは、実際に完成したときに「イメージと違う」ということもあります。

しかし、すでに出来上がっている実物を購入できるのがモデルハウスなので、「この家に住んだら…」というライフスタイルのイメージが掴みやすいのが魅力です。モデルハウスを見学しながら、「ここは僕の部屋!」「ここは私の部屋!」など子どもたちも一緒に考えることができます。

原寸大の実物を見ることで、新しい住まいへの期待が膨らみます。

(4)メリット4:すぐに住むことができる(分譲地の場合)

分譲地のなかに建てられているモデルハウスの場合、購入すればすぐに住むことが可能です。注文住宅と違って、何度も担当者と打ち合わせをする必要もありません。すでに完成された建物についての売買契約だけで購入が完了します。

そのため、「できるだけすぐに新しい生活を始めたい」という人には、すぐに住むことができるメリットとなります。

4、モデルハウス販売されている住宅購入のデメリットとは

一方のデメリットについて見てみましょう。

(1)デメリット1:新築ではない

当然ながら、モデルハウスは新築ではありません。だからといって「中古」としても少し違うという考え方もあります。

ハウスメーカーによっても販売時期が異なりますが、分譲地にあるモデルハウスなら建築してから1年程度で販売されることもあります。また、住宅展示場にあるタイプなら3~5年程度で販売されることが多いでしょう。その間、多くの人が見学に訪れているため、経年による傷や汚れがあることもあります。

また、宿泊体験できるタイプのモデルハウスだった場合には、実際にキッチンやバスルーム、トイレなどが使われているので新品同様とは言えませんよね。

モデルハウスを購入するときには、購入前にしっかりとチェックすることが大事です。修繕すべき箇所があるなら、買主が負担するのか、それともハウスメーカー側で修繕費用を負担してくれるのかについても明らかにしておくべきでしょう。

マイホームに対して「新しさ」を重視する人には、モデルハウスは不向きと言えるかもしれませんね。

(2)デメリット2:人気モデルハウスは抽選がある

モデルハウスは何棟もあるわけではなく、1棟のモデルハウスが売り出されると興味を持つ方が多いでしょう。そのため、抽選となるのは当然ですが、申込み人数が多いほど当選確率は下がります。

(3)デメリット3:設備が豪華すぎると感じることも…

豪華な設備やインテリアが付属されるメリットもあったのですが、一方でデメリットになることもあります。ソファやダイニングテーブルなどのインテリアは満足しても、設備が豪華すぎて「不要だ」と感じるものが人によってはあるかもしれません。

(4)デメリット4:そのままの立地で選ぶしかない

住宅展示場から譲り受けるモデルハウスなら、自分で土地を選んで移設する方法が可能です。しかし、分譲地に建てられているモデルハウスは、その土地に建ったままの状態で販売されています。そのため、モデルハウス自体がとても気に入っていても、立地が気に入らない…なんていうこともあります。

5、販売されているモデルハウスを購入するときの注意点とは

それでは次にハウスメーカーで販売されているモデルハウスを購入しようと思ったときに注意しておきたいポイントについてお話していきます。

(1)住宅展示場のモデルハウスなら「土地」が必要

モデルハウスは、集客のために常に魅力あるモデルハウスを建てます。定期的に建て替えると、もともとあったモデルハウスが必要なくなります。安く販売することで、処分するよりも利益に繋げることができます。

そのため、「モデルハウスをお譲りします」といったお得感のある新聞の折込広告を見たことがある方も多いのではないでしょうか。チラシを見ているだけでも、欲しくなってくることがありますよね。それだけ魅力が大きいモデルハウスです。

住宅展示場に建てられているモデルハウスならば、自分で土地を準備しなければなりません住宅展示場のモデルハウスは、平均的な戸建住宅よりも間取りが広いことも多いです。

それに見合うだけの敷地を自分で準備しなければなりません。単に面積だけでなく、間取りの形に合った形状の敷地を準備する必要があります。ただ、多くの場合、敷地に合わせてモデルハウスのプラン変更ができます。

(2)分譲地で販売されているモデルハウス…構造が心配!?

モデルハウスは、見た目はとても新しく綺麗です。ただ、建築している流れを見ることができない点については、事前に理解してから購入しましょう。更地の状態から基礎を作り、壁や屋根を作り、室内が出来上がっていく…という工程は当然ながら知ることができません。

あまり考えたくないことですが、「モデルハウス自体は集客のためのもの」ということを意識して作られた場合には、屋根や壁、床に隠れてしまっている構造部分が手抜きの可能性もあります。モデルハウス公開のために、突貫工事で工期短縮されているケースもあるのです。

販売するハウスメーカーに、建てられたときの状況を詳しく聞いたり、書類を見せてもらうなど、しっかりとリサーチするべきでしょう。

6、まとめ

住宅展示場や分譲地にあるモデルハウスは、展示期間が過ぎると安く販売することが多いです。すでに完成している物件なので、見た目の豪華さや綺麗さに満足して購入を急ぎたくなることもあるでしょう。ただ、モデルハウスは新築の注文住宅とは違う点が多いです。

マイホームに対して重視するポイントは人それぞれです。「安さ」「立地」「間取り」など、メリットやデメリットを十分考えつつ検討しましょう。「安い」ということだけで購入を急ぐと、後から「こんなはずではなかった」となることも。十分に理解したうえで、マイホームを購入していくことが大事です。

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