アイデア満載!居心地のいい狭小住宅の間取り事例

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地方は土地がふんだんにある一方で、都市部などは土地が狭かったり変形していたりすることが多く、土地を有効活用したいという方も少なくありません。そこで、2階建ての家に地下室を作り3階建て以上にするなどして、土地代を安く済ませながら居心地の良い居住スペースを確保するために徹底的に無駄をなくしたスタイリッシュなデザインの狭小住宅が今や大人気なのです。

狭小住宅と言えど、住めば都なことに変わりはありません。どうせなら目一杯スペースを有効活用し、居心地の良い家にしたいものですね。そこでここでは、狭小住宅を上手く活かした事例や上手なスペースの取り方などをご紹介していきます。

1、今や狭小住宅が住宅市場の主役になりつつある!?

近年、新築住宅の延べ床面積はどんどん小さくなってきています。平成27年に国土交通省が出した「住宅経済関連データ」によると、「持家」(注文住宅)の一戸あたりの平均延べ床面積は122.7平方メートル。

これは広さのピークだった平成8年の141.0平方メートルから18.3平方メートルも小さくなっていることを示しています。

出典:国土交通省「住宅着工統計」
http://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html

出典:国土交通省「住宅着工統計」
http://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html

18平方メートルはおおよそ10畳です。つまり首都圏の「持家」は10畳丸ごと小さくなっているというわけです。これは土地が狭いだけでなく少子高齢化なども影響しており、従来までの大きな家へのニーズが減ったことを示しています。

その代わり、小さいながらも機能的で住みやすい、そして土地代を節約できる狭小住宅へのニーズが高まっていると言えるでしょう。

また親から受け継いだ土地が狭く家も古く、使い勝手が悪かったり危険が伴ったりという理由で住みやすい住宅にリフォームやリノベーションするという方も多くいらっしゃいます。

いずれにせよ「住みやすく居心地の良い我が家」にしたいものです。ここからは皆さんに狭小住宅ならではのアイデア満載事例をご紹介していきます。

2、狭小住宅アイデア事例30選

では早速「スタイリッシュな外観の住宅」「階段や廊下スペースを有効活用している事例」「アイデア満載の居住スペース事例」「真似してみたい内装事例」それぞれのカテゴリごとにご紹介しましょう。

(1)スタイリッシュな外観の住宅事例

外観は家の顔。住んでいる人のこだわりが一番見える場所と言っても過言ではありません。また毎日家に帰ってきて、最初に目にする場所ですので、ぜひとも「自慢の我が家」と思える外観にしたいものですね。

①凹凸と無駄のないデザインでモダンな外観の住宅

落ち着いた色合いで全く凹凸のない住宅です。凹凸がなければ工事費もコストカットできることになりますし、統一感も出て洗練された印象を与えます。また狭小住宅ながら1階に駐車スペースを2台分設けられているので、自宅の車だけでなく来客の際にも応えられそうです。

出典:http://www.archish-g.com/

②玄関までのアプローチにもこだわって作り込んだ住宅

玄関までの細長いアプローチも横の壁と同じ木材を使ったり石材を上手に組み合わせたりすることでムードある雰囲気が完成しますね。

出典:http://www.archish-g.com/works/narrowground/398.html

③幅の狭さを逆手に取ったモダンな外観

かなり幅の狭い住宅ですが、徹底的に無駄を省くことによってシンプルながらもスタイリッシュな印象に仕上がっています。高さのある窓も印象的ですね。

http://www.kurosakisatoshi.com/architecture/-2006/tutu/index.html

④12坪で叶える

こちらは住宅面積20坪、建築面積がなんと12坪の狭小住宅です。土地の形を活かしながら、居住スペースを2階以上に持って来てしっかりと駐車場を確保しています。

https://jp.pinterest.com/pin/562879653405876781/

⑤白壁と既製品にはない大きな窓を設けたスタイリッシュモダンな外観住宅

スペースの狭さを感じさせない贅沢なデザインの住宅例です。白壁と大きな窓、玄関の色選びなど、海外の高級住宅街にありそうな洗練された住宅作りをしたい方に大いに参考になるのではないでしょうか?

出典:https://jp.pinterest.com/pin/835910380806182489/

(2)階段や廊下スペースを有効活用している事例

狭小住宅にとって階段下や横、廊下などのスペースを有効活用することは非常に重要です。階段・廊下スペースの有効活用されている事例を見ていきましょう。

①階段下にキッチン作業スペースを

階段下は通常、掃除用具などを入れておく収納スペースになりがちです。ところがこの例では階段横にキッチンを持ってきて階段下に作業スペースを確保しています。階段下のデッドスペースもこれで有効活用できそうですね。

出典:http://ah-kagawa.com/

②廊下横のデッドスペースをワークスペースに

廊下は収納を作ったりするだけではありません。廊下横のスペースさえアイデア次第ではこのように有効活用できます。

出典:http://tumblr.naglly.com/

③階段下のスペースをキッチンに

かなり狭いダイニングキッチンですが、階段下を利用することでスペースを取る冷蔵庫なども上手に配置し、居心地のよいダイニングキッチンスペースを作り上げています。

出典:http://www.cooplanning.com/

④スキップフロアに学習スペース! 勉強中にもコミュニケーション

1階と2階を繋ぐ階段の途中に子供の勉強スペースを設けるというスキップフロア構造。リビングから、勉強スペースから、お互いに声をかけられるので、家族間のコミュニケーションが生まれそうですね。

出典:http://www.allhouse.info/voice/co_photo/article/Eku20141219161322-152.html

 

⑤階段脇スペースをあえてスケルトンの壁にすることで採光の取れるスタイリッシュな作りに

階段部分の壁をスケルトンにして、階段に注ぐ光を上手に取り入れ広々とした印象を与えられている事例です。階段自体もお洒落なインテリアになり有効活用できていますね。

⑥階段脇のスペースを本棚に

階段脇のちょっとしたスペースだって見逃せません。本棚は別に用意すると結構スペースを取りますし何より雑然とした印象を与えます。階段横のスペースに上手く収納できれば本棚いらずになり、スペースの節約になりそうです。

出典:https://suvaco.jp/room/8rNbcqK8Lr

 

⑦あえて見せる階段横収納でスタイリッシュな空間を演出

見せる収納は意外とごちゃごちゃとしてしまい「見せる収納にしなければよかった……」と後悔しがち。そこで事例のように収納ボックスをすべて統一するなどし、靴だけでなく工具や細々とした生活用品などをすべてこのスペースに収納すれば、煩雑な印象を与えないで済みそうですね。

出典:https://suvaco.jp/room/kawaike_house_14

⑧階段自体を収納スペースに

階段のステップ部分自体を収納スペースにすることで、子供のおもちゃやこまごまとしたファブリック、コミック本などかさばって雑然とした印象を与えそうな雑貨などを片付けられるのはとても便利ですね。

 

3、アイデア満載の居住スペース事例

ここからは普段くつろぐためのLDKや寝室など、居住スペースをご紹介していきます。

(1)リビング、寝室など壁らしい壁を取り払ってコンパクトながら広々スペースを確保

リビング横に寝室に向かう階段を設け、そして天井高をかなり抑えた寝室の下にはデスクや収納など、コンパクトながらスペースを上手く活用した事例です。

出典:http://juutakudesign.com/2015/06/post_1085.html

①窓をほぼ全面に取って広々スペースを実現

2階のLDKは窓を全面に取り、少し広めにとったベランダと一体感を持たせているため開放感がありますね。

出典:https://www.homify.jp/ideabooks/165721/12%E5%9D%AA%E3%81%A7%E5%8F%B6%E3%81%88%E3%82%8B%E5%BF%83%E5%9C%B0%E8%89%AF%E3%81%84%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97

②細長いスペースを有効活用したダイニングキッチン

横幅が狭い住宅ですが、キッチン横の作業台をそのままダイニングテーブルにし、同時に上階に上がるための階段へのステップにするなど斬新なアイデア満載です。

出典:http://kazu721010.tumblr.com/

③屋根下スペースを有効活用した事例

屋根下に仕事部屋とくつろぐスペースを持ってきた事例です。少し疲れたらすぐ隣にあるテラススペースで気持ちよく過ごせそうですね。

http://juutakudesign.com/

④ワンルームをダイニングテーブルで仕切り

ワンルームにキッチンとリビングを分ける壁とダイニングテーブルを同じ幅で設置した例。
コンパクトながら導線も上手く考えられたLDKですね。

出典:http://www.houzz.com/photos/14901483/PRES-DU-MARCHE-LA-CHAPELLE-contemporary-kitchen-nantes

⑤チェストの上にベッドスペース!

チェストの上はとかく写真立てを置いて、しまい忘れの服を置いておくなどデッドスペースになりがち。そこでそのチェスト上のデッドスペースを有効活用したのがこの例。ベッドが結構高くなっていますが、左端の引き出しが階段の役目をしています。

出典:http://juutakudesign.com/

⑥スキップフロアで見晴らしの良さを実現

この事例は狭小住宅とは言えない程のスペースがありますが、壁や廊下を作ることでスペースは狭くなりがち。そんな悩みを払拭する例ですね。透明なガードをつければ、解放感を保ちながら安全性も確保できるでしょう。

出典:https://suvaco.jp/room/vh4jHQ3mPL

4、真似してみたい内装事例

アイデア例最後に、真似してみたい内装の事例をご紹介していきます。

(1)暗くなりがちな廊下も採光を取れる階段で明るいスペースに

玄関から入ってすぐのスペースは玄関を閉めると意外と暗くなりがちです。この例は玄関上に採光を取れる窓を設け、その光を取り入れるために階段にも工夫をこらし見通しの良いスペースにしているため、狭いのに圧迫感を感じさせませんね。

出典:https://www.homify.jp/

①ドアもお洒落なアイアンガラスに

ドアは大きいため存在感があります。例のようなおしゃれなアイアンガラスにすることで開放感が出ますし、廊下のインテリアや照明にこだわるだけでこんなにお洒落な印象に。

出典:https://suvaco.jp/room/sBBwPSW5oO

②両サイドの壁と天井を白、奥を緑の壁にすることで狭いながらも圧迫感なしの奥行きを感じられるトイレに

トイレが狭いと何となく圧迫感を感じてリラックスできないもの。トイレでくつろげないのは辛いものですが、こんなトイレスペースならばリラックスして過ごせそうですね。

出典:https://realestate.yahoo.co.jp/magazine/

(2)パントリーにストックする物も店舗のようにあえて陳列

缶詰やストックしているものってしまい込むと意外と使わず、気付いたら期限切れということも少なくありません。キッチンの脇にお客様からは見えないパントリーを設けることで普段捨てることになりがちなストック商品たちも捨てずに活かすことができそうですね。

出典:http://gamer-house.com/

5、まとめ

狭小住宅のアイデア事例をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

予算がないから、受け継いだ土地が狭いから、という理由で土地を選べなくても、狭小住宅にはメリットがあります。それは土地代を節約できるからこそ、広い土地では予算オーバーになりそうなデザインにこだわった住宅を建てられること。

土地が狭ければ同時に固定資産税や都市計画税などの税金や、登記費用などもなども節約することができますし、同時に家の広さに換算してかかってくる電気代なども安く抑えることができます。

また広い土地を求めるとどうしても都心から離れ郊外に……となりがち。その点狭小住宅であれば都心に建てることができます。ぜひこの記事を参考に「狭いけれども快適な我が家」作りを実現させていただけましたら幸いです。

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