注文住宅にかかる費用と相場

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注文住宅を建てる費用や相場は、これから家を建てようと思っている方なら誰もが気になるところだと思います。

大体の相場が分からないことには具体的なプランも立てられませんし、業者から見積もりを出されてもその数字が適正なのかどうか分かりませんよね?

そこで、ここでは注文住宅を建てる際に必要なあらゆる費用と相場をご紹介していきます。

 ■全国の注文住宅建設費相場

まずは最初に全国の注文住宅の相場をご覧ください。

この表は住宅金融支援機構の「2015年度フラット35利用者調査」を基に作成しておりますので、実際にご自身がお住いの地域で注文住宅を建てた方々がいくらくらい建設費や土地費用込みの建設費を支払ったのかがわかるかと思います。

 

都道府県名 建設費相場 土地費用込みの建設費相場
( 万円 ) ( 万円 )
北海道 2,898 3,226
青森県 2,719 3,156
岩手県 2,932 3,154
宮城県 3,155 3,780
秋田県 2,780 2,902
山形県 3,224 3,456
福島県 3,173 3,852
茨城県 3,034 3,480
栃木県 3,047 3,472
群馬県 2,905 3,356
埼玉県 3,317 4,154
千葉県 3,291 4,056
東京都 3,836 5,541
神奈川県 3,542 4,764
新潟県 2,984 3,329
富山県 2,951 3,329
石川県 3,151 3,576
福井県 3,149 3,211
山梨県 3,034 3,352
長野県 3,111 3,533
岐阜県 3,119 3,560
静岡県 3,322 3,975
愛知県 3,474 4,434
三重県 3,230 3,656
滋賀県 3,244 3,688
京都府 2,973 3,957
大阪府 3,488 4,222
兵庫県 3,186 4,044
奈良県 3,255 3,953
和歌山県 3,167 3,505
鳥取県 2,649 3,172
島根県 3,314 3,165
岡山県 3,210 3,703
広島県 3,129 3,877
山口県 3,076 3,416
徳島県 3,050 3,391
香川県 3,079 3,446
愛媛県 2,871 3,360
高知県 2,929 3,489
福岡県 3,073 3,758
佐賀県 3,163 3,431
長崎県 2,909 3,525
熊本県 2,949 3,434
大分県 3,006 3,500
宮崎県 2,652 3,166
鹿児島県 2,815 3,230
沖縄県 3,093 3,963
全国平均 3,226 3,898

住宅金融支援機構の「2015年度フラット35利用者調査」より作成

http://www.jhf.go.jp/about/research/H27.html

また同じく「平成20年度 住宅の住まい方に関する意識調査」によると、住宅取得を予定している方の年齢別の住宅取得予定価格は以下の通りとなっています。

出典:住宅金融支援機構「平成20年度 住宅の住まい方に関する意識調査」

http://www.jhf.go.jp/files/100014048.pdf

いかがでしたでしょうか? これから住宅を取得したいと思っている方々がいくらくらい住宅取得に費用をかけようと思っているのかを知ることは、目安となりますよね。

■住宅取得にかかる諸費用

さて、ここからは住宅取得にかかる諸費用についての説明をさせていただきます。当然のことながら住宅取得にかかる費用は建設費や土地代だけではありません。

取得に関わる諸経費には金額が大きな仲介手数料などがあり、それらは現金で支払う必要があります。諸費用の相場は実際、土地と建物の価格の8~10%程度かかります。

つまり土地と建物込みで5000万円の家を建てた場合、諸費用として400万円~500万円程度、3500万円の家を建てた場合280万円~350万円も必要となります。

注文住宅の場合特に、途中でプランを変更したくなることも多く追加費用が発生しやすいもの。できることならば諸費用として10%程度は用意しておきたいものです。諸費用にはどんなものがあるのか、表にしてみました。参考にしてくださいね。

諸費用の内訳
費用項目 内容
設計費用 注文住宅の設計に関する費用。設計費用相場は2~5%前後ですが会社によりかなりばらつきがありますし、あらかじめ他の費用に組み込まれていることがあります。設計事務所に依頼した場合の相場は、10~15%です。
登記費用 不動産登記を行うのに必要な費用です。
住宅ローン関係費用 住宅ローンを借りるときにかかる融資手数料のほか、住宅抵当権設定登記費用や火災保険料、生命保険料、ローン保証料などの費用がかかります。
物件検査手数料 注文住宅が国の建築基準に違反していないか調査するための検査費用です。
地盤調査料 家を建てる土地の強度を調査するものです。

自分で地盤調査を依頼する場合、調査費用の相場は6~7万円程度となります。仮にそのままの状態で建築できない場合は地盤改良費用が別途必要になってきます。

仲介手数料 仲介業者に支払う手数料です。土地の価格の3%+6万円が上限と法律で定められています。
印紙税 売買契約書と工事請負契約書に必要で、印紙税は契約書に記載した金額で決まります。
消費税 消費税は2017年現在8%です。
登録免許税 不動産取得で登記をしたときにかかる税金で、登記手数料とは別に国に支払が必要です。
不動産取得税 不動産を取得した際に都道府県に支払う一度きりの税金なのですが、軽減措置があるためほぼかからないと思ってよいでしょう。
仮住まい費用 住宅の完成まで住むアパートやマンションなどの家賃や光熱費などの費用です。
引っ越し・家具購入費 引っ越し費用もかなりかかります。少なくとも業者は3社程度から相見積もりを取り比較をして決めましょう。また完成した家に住むための家具、家電の購入費用もグレードやどの程度揃えるかにもよりますがかなりかかります。
その他 地鎮祭や上棟式などの費用も無視できません。測量が必要な場合は測量費や近所への挨拶回りも費用がかかります。

 ■住宅ローンの頭金はいくら必要?

住宅関連書籍などを見ると、住宅ローンの頭金は総費用の20~30%必要です、と書かれていることがあります。20%~30%だと、仮に5000万円の家を建てた場合1000万円~1500万円かかることになります。

住宅ローンの頭金だけでなく、融資してもらう際の手数料や登記費用、仲介手数料や引っ越し代、家具などを揃えることを考えると……いつまで経っても住宅購入の目処が立たなそうですよね。

ですがこの20%~30%というのは経済が成長していた時に作られたものですので今は違います。現在では住宅購入費の100%金融機関から融資を受けられる場合があるので、多額の住宅ローン頭金を考えずともよくなりました。

その分家具やカーテンなどを新調するのに現金を回すことができそうですね。とは言え、住宅ローンを多く組めばそれだけ利息も払うことになり、支払総額も支払年数も増えていくことになります。

計画的に頭金や諸費用分を貯め、住宅ローンの頭金を10%程度用意できることが理想です。ここからは住宅を購入した人が実際にどの程度頭金を用意したか見ていきましょう。

下記の表は、注文住宅を建てる際「フラット35」を利用した住宅購入者の頭金相場です。

□平成27年度注文住宅購入者の頭金相場(土地取得込み)単位:万円

建設費 土地取得費 頭金 頭金割合
全国 2,548 1,279 497 13%
首都圏 2,449 2,089 649 14%
近畿圏 2,451 1,508 535 14%
東海圏 2,747 1,261 524 13%

住宅金融支援機構の「2015年度フラット35利用者調査」より作成

http://www.jhf.go.jp/about/research/H27.html

上記は土地を購入する場合なのですが、土地をすでに持っている方で注文住宅を建てる方々は建設費も頭金も頭金割合も以下の通り高いのが特徴的です。

□平成27年度注文住宅購入者の頭金相場(土地取得なし)単位:万円

建設費 頭金 頭金割合
全国 3,186 677 21%
首都圏 3,460 796 23%
近畿圏 3,276 752 23%
東海圏 3,345 777 19%

住宅金融支援機構の「2015年度フラット35利用者調査」より作成

http://www.jhf.go.jp/about/research/H27.html

■住宅取得に関わる品目平均購入額

注文住宅を建てる時、かかるのは土地・建物だけではありません。新しい家に住むのですから家具やカーテン、ソファーなど新調したくなるというものでしょう。実際新築一戸建てに住んだ人達は、何にどの位費用をかけているのでしょうか?

住宅金融支援機構が行った意識調査で1世帯あたりの平均購入額がでています。早速ご紹介しましょう。

表3 住宅種類別・品目別・購入世帯当たり平均購入額
区分 品目 購入世帯当たり平均購入額(千円)
(営業用は除く) 全体 一戸建て
(新築)
建売住宅 新築分譲
マンション
中古住宅
家具類 たんす 66.8 54.4 67.3 110.7 59.0
鏡台 46.7 39.5 92.4 23.8 23.7
ユニット家具 156.9 187.9 164.5 125.9 112.7
応接セット 119.3 133.0 85.9 134.8 99.7
応接用座卓 40.8 36.7 24.8 89.6 14.8
サイドボード・リビングボード 87.2 79.4 68.6 152.3 61.4
食堂セット 107.2 122.4 83.4 118.9 84.5
茶だんす、食器戸棚 95.3 97.2 100.8 123.1 71.4
ベッド・ソファーベッド 127.1 140.9 111.7 162.9 85.9
ふとん 41.0 53.4 35.5 38.3 29.2
机、学習用机 49.1 54.0 46.7 51.6 41.2
書棚 47.9 43.5 37.7 80.8 30.7
じゅうたん・カーペット 27.4 30.5 20.8 35.4 23.5
カーテン 110.1 160.4 94.1 103.1 51.7
その他の家具 76.2 96.7 56.7 133.5 35.8
家事用器具類 電気冷蔵庫 136.4 150.2 125.3 137.5 120.4
自動炊飯器 32.2 35.1 28.1 40.2 27.0
電子レンジ 40.9 46.0 36.2 41.6 35.1
食器洗い機 111.1 110.0 96.8 173.7 74.4
電気洗濯機 92.8 99.2 83.8 103.9 79.7
衣類乾燥機 56.4 63.1 31.7 76.6 46.6
電気掃除機 36.7 37.4 27.5 46.1 35.9
冷暖房器具類 ストーブ 28.4 20.8 33.3 51.1 28.7
ファンヒーター 24.6 27.6 19.3 41.3 21.5
FF式温風ヒーター 83.3 102.3 55.8 63.3 120.0
電気こたつ 22.1 23.3 14.8 22.9 25.1
ルームエアコン 236.5 274.9 208.5 257.0 182.2
電気カーペット 17.0 23.6 12.6 13.0 14.6
加湿器・除湿器 27.1 26.8 20.2 38.7 26.6
照明・設備機具類 照明器具 83.5 135.6 51.0 60.7 47.3
温水洗浄便座 115.9 132.9 87.5 88.4 95.8
時計 13.8 16.7 9.2 19.1 10.2
防犯機器 71.0 81.9 97.7 53.7 20.2
太陽熱温水器 349.8 362.6 302.0 84.5 1,000.0
太陽光発電システム 2,040.3 2,096.2 2,001.6 1,600.0 1,297.2
教養・娯楽品類 テレビ 139.5 157.5 139.0 146.3 101.6
衛星放送受信装置 33.0 33.4 36.6 65.0 24.5
ケーブルテレビ設置費用 18.2 16.0 25.6 17.1 16.3
VTR・DVD・ハードディスク 45.7 51.9 39.2 49.6 36.3
ビデオカメラ 40.0 39.9 42.1 37.9 40.1
オーディオセット 74.3 57.3 51.0 34.4 145.3
ピアノ 495.0 513.0 650.0 1,000.0 157.3
ピアノ以外の楽器 92.4 102.9 121.8 86.3 27.0
パソコン 102.6 103.9 131.2 106.1 80.8
健康器具 82.4 126.4 16.1 55.2 85.4
通信機器等 電話機 20.4 20.9 19.4 17.7 20.9
ファクシミリ 20.2 21.4 15.1 20.0 19.9
高速通信回線(ADSL等)の設置工事 13.6 14.8 15.9 13.8 9.2
交通 乗用車(新車) 2,315.8 2,410.7 1,963.8 2,389.9 2,326.5
乗用車(中古車) 1,056.7 1,153.8 987.0 1,225.0 947.5
オートバイ・スクーター 307.4 259.2 403.7 307.6
自転車 52.0 49.6 40.9 56.8 59.7
その他 絵画・美術品 189.5 230.8 149.0 265.5 111.6
仏壇・神棚 181.9 224.5 90.0 305.0 77.0
ガーデンファーニチャー 42.4 58.8 16.8 17.3 35.9
植木・観葉植物 73.5 120.8 15.2 19.5 12.3
門・へい(垣根) 643.9 762.5 272.7 400.0 176.4
屋外物置 143.4 169.6 90.4 57.8 119.0

 

出典:住宅金融支援機構による住宅取得に係る消費実態調査(2014年度)

http://www.jhf.go.jp/about/research/other_jittai.html

上記の表の「新築一戸建て」にかかった費用合計は1189万円です。とはいえ、例えば車やピアノ、電子レンジやその他電化製品などは今まで使っていたものを使うことを想定するとオレンジ色でハイライトした部分だけですむかもしれません。

オレンジ色でハイライトした部分のみ計算するとおおよそ133万円となります。おおよその目安にしてみてくださいね。

■予算オーバーを防ぐために気を付けたい3つのこと

ここまで注文住宅を建てるのに必要な費用や相場を見てきました。注文住宅の場合、途中でプランを変更したくなったり追加したくなったりして予算オーバーになってしまいがちです。

そこで最後に予算オーバーを防ぐためのアイディアをいくつかご紹介しましょう。

  • 設備や仕様などのグレードの優先順位をつける
  • 水回りはなるべく集中させる
  • シンプルな作りの建物にする

では、具体的に見てみましょう。

□設備や仕様などのグレードに優先順位をつける

ついつい家を新築するとなると、より良い家にしたくなり設備や仕様のグレードを上げたくなります。

すべてのグレードを下げるのではなく、普段過ごしたり来客時に見栄えが良いよう気を付けたいリビングなどのグレードは上げ、なるべく心地よい住空間を作るようにし、来客時にあまり入らないキッチンや寝室など、不要な設備を減らしたりグレードを少し下げたりすることで大きくコストカットすることができます。

□水回りはなるべく集中させる

キッチンやバス、トイレ、洗面所などの水回りはなるべく集中させることで、配水管の長さを短くすることができるため材料費を安くしたり工事費の削減につながります。

□シンプルな作りにする

複雑な形状にすると柱や壁の面積が増え、工事費や材料費が余計にかかります。複雑な形状は避け、なるべくシンプルな作りにしましょう。

上記3つ、設計時に気を付けるポイントをお伝えしましたが、その他にも気を付けられることが色々ありそうです。

例えば、なんでも新しいものに新調したくなるところかと思いますが、これまで使っていた家電や家具などで、まだまだキレイで使えるものは新居でも使うと大きな経費削減になります。

税金や登記費用、融資手数料など決まった経費は削減できないからこそ、例えば引っ越し費用も自分でできることはすることで安く済ませることができるでしょうし、相見積もりを3社程度から取り、安い業者を見つける手間を惜しまないことでコストを削減することができます。

ぜひ本当にかけたいところにお金をかけられるよう、削減できるところは削減し、理想のマイホームづくりをしたいところですね。

■まとめ

さて、ここまで注文住宅の取得にかかる費用と相場についてお伝えしてきましたが、家を建てるには大きなお金がかかります。

また建売住宅やマンションを購入するのと違い、注文住宅の場合1からプランするため気力も体力も使いますし、ある程度の知識も必要となります。建ててしまってから「しまった! もっとこうすればよかった!」と思うことのないよう、しっかりと資金計画を立てたいものです。

そのためにも普段から家のお金をしっかり把握しておくことが大切ですし、少々費用がかかってもファイナンシャルプランナーに相談するなどして自己資金をどの程度残して頭金に回せば良いか、など相談すると良いでしょう。

注文住宅購入だけでなく、これからの人生に関わるプランなども相談できるので見直しにも最適です。

ぜひあなたにとって最高の注文住宅建築を成功させてくださいね。そのためにもこの記事が役に立てば幸いです。

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